フィリピンと日本は同じアジアの国ですが、フィリピンの食文化を詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。フィリピンは多くの民族からなる多民族国家であり、7000以上の島で構成されています。そのため、地域によって食文化も多様なのでは?と興味をそそられる方も多いでしょう。そこで今回は、フィリピンの食事について詳しくご紹介していきます。フィリピン留学やフィリピン旅行を検討していて、食事に関して不安を感じている人もぜひ目を通してみてください。
フィリピンの食文化について
フィリピンの食文化は、日本であまり知られていません。まずは、中国やスペイン、アメリカの影響を受けていると言われるフィリピンの食文化について詳しく解説していきます。
使っている調味料は限定的
フィリピン料理に使われる代表的な調味料をご紹介します。
- トゥヨ…大豆・食塩からできた醤油であるトゥヨは、大豆の風味が強いのが特徴です。
- スーカ…サトウキビやココナッツからできた酢であるスーカは柔らかい酸味が特徴です。
- パティス(魚醤)…魚に塩を混ぜて発酵させて作ります。塩辛いものが多いです。
- バゴオン…小エビを発酵させて作る調味料です。
- パワダン…香りづけの葉として使われます。
- にんにく、生姜、玉ねぎなど
主にこれらの調味料を使って料理するため、フィリピン料理は自然と味が似通ってきます。
甘酸っぱい味付けや油っぽい料理が多い
フィリピン料理はどの料理にも基本的に砂糖を使用するため、甘さが目立つ料理が多いです。甘いものを好む人が多いこともありますが、気温の高いフィリピンでは、エネルギーを効率よく摂取できるよう甘い味付けが多いとも言われています。また、炒め物やフライのように油を使用した料理も人気がありますが、これは炒めたり、揚げたりすることによって、保存期間が長くなることも関係していると言われています。フィリピン料理には、暑い中で生活するための知恵が大きく影響しているのです。
フィリピンで食べておきたい料理はコレ!
フィリピンには魅力的な料理がたくさんあります。ここでは、フィリピンに行ったらぜひ食べておきたいおすすめの料理をピックアップしてご紹介します。
シシグ
豚肉を細かく刻み、醤油やビネガー、にんにく、唐辛子などで炒めます。仕上げに生卵と青ネギを添えられたシシグは、しっかりした味付けなのでご飯のお供はもちろん、お酒のつまみとしても高い人気があります。
レチョン
レチョンはいわゆる子豚の丸焼きであり、お祝い事には欠かせないフィリピンの代表食です。炭火で1日かけてじっくり焼き上げて作るため、外はパリパリ、中はジューシーな仕上がりで、添えられた甘いソースとの相性も抜群です。食べる際には、食べやすいようカットされているので、安心してください。
カレカレ
ついカレーを想像してしまうような名前をしていますが、全くの別物であり、日本ではあまり馴染みのない味をしています。茄子やインゲンなど野菜と牛肉をピーナッツソースで煮込んで作られますが、マイルドな味で辛みはありません。
パンシットカントン
麺の一種であるパンシットカントンは、日本でいう焼きそばのようなものですが、ソースは使わずに醤油とナンプラー、塩や胡椒によって味付けされているため、あっさりしています。地域によって使用する麺の種類や使われる食材は異なりますが、キャベツや人参、玉葱、ピーマンや豚肉がよく使われています。麺にビーフンを使用することもあります。
ビコール・エクスプレス
フィリピンのルソン島南部にあるビコール地方の名物料理でもあるビコール・エクスプレスは、ココナッツミルクに唐辛子や肉、魚介を入れ煮込みます。甘いものが多いフィリピン料理の中で、珍しく辛みを感じる料理ですが、ココナッツのまろやかな味と唐辛子の辛さが組み合わさり、独特の味わいが特徴です。
フィリピンならではの食事マナーも知っておこう
フィリピンでは、基本的にスプーンとフォークを使用して食事をします。その際、右手にスプーン、左手にフォークが正式なマナーです。また、出された食事は完食せず、少しずつ残さなくていけません。全て食べてしまうと、食事を用意してくれた人に対して、料理が足りなかったと受け取られてしまうためです。フィリピンには昔から手で食事をする文化がありますが、観光地など都心のレストランではほとんど見られなくなりました。どうしたら良いのか迷ったときには、周りの人たちを見て判断すると良いでしょう。他にも、フィリピンは間食が多いのが特徴で、1日に4~5回食べるのも珍しくありません。休憩時間に間食することも多く、お腹が空いたら食べるという考え方が一般的です。最初は驚くことも多いかもしれませんが、郷に入っては郷に従え精神で、フィリピンを楽しみましょう。
まとめ
フィリピンの食事について詳しくご紹介してきました。フィリピンでは調味料の種類が限られているため、料理の味付けが似通っていると言われています。しかし、それこそがフィリピンの味ともいえるでしょう。こってりした甘い味付けや脂を使用した料理は、日本人の口に合うものも多いです。フィリピンに行かれた際には、ぜひ現地の料理を楽しんでください。
日本企業デベロッパーの担当者からわかりやすく、フィリピンの基本情報から現地の情報まで解説。
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