フィリピンに移住したい!暮らしの魅力から手続き、サービスまで徹底解説!

近年、フィリピンへ移住を計画する人が増えてきています。フィリピンは、欧米などの先進国に比べてまだ発展途上ということもあり物価は安くなっているものの、経済成長が見られたり都市開発が進んでいたりすることから、住みやすさを感じる人も多いです。特にフィリピンは海外移住者にも人気の国となっていす。そこで今回は、フィリピンへの移住を検討されている人向けに、フィリピンではどんな暮らしができるのか、移住するならどのような手続きが必要になってくるかなど、フィリピン移住に関する様々な情報をお伝えしていきます。フィリピンに住んでみたいけど、どんな暮らしになるのか具体的なイメージがまだできない人や、まだきちんと計画は立てていないものの少しフィリピン移住に興味があるという人もぜひ参考にしてみてください。

目次

フィリピンに移住する魅力とは?

まずは移住先として選ばれるフィリピンの魅力についてご紹介していきましょう。

意外と日本から近い

フィリピンと日本は案外近い距離にあります。例えば東京・羽田空港からマニラのニノイ・アキノ空港までの飛行時間は約4時間40分です。大阪からなら約4時間、福岡からなら約3時間50分で到着できます。また、セブ島のマクタン・セブ国際空港も成田空港からだと約5時間20分、大阪からだと約4時間50分になります。万が一移住後に日本へ駆け付けなくてはいけない急用があったとしても、約4時間で日本に帰れるでしょう。さらに、日本とフィリピン間を運航している航空会社はANAやJALをはじめ、各LCCも運航しています。LCCの便でセールを利用した場合、往復2万円前後までコストを抑えられることもあるでしょう。このように、意外と日本から近く運航している便もたくさんあるというのは移住へのハードルを下げてくれるポイントになっています。

日本食材や料理を取り扱う店が多い

移住した時に大切なのは食べ物の問題です。日本は比較的グローバルな食文化が展開されていますが、世界は各国独自の食文化が根強く残っています。国や地域によっては日本食がほとんど食べられないため、日本食を恋しいと思う人も出て
くるでしょう。フィリピンにも独自の食文化はありますが、基本的に主食はお米ですしアメリカ色が強いことからお肉を中心に食べられています。しかし、甘味が大好きなフィリピン人は日本食好きな人も多く、都心部には和食を提供してくれるレストランが軒を連ねているので安心です。また、それほど数は多くありませんが日本ならではの食材を取り扱っているお店もあり、日本食を自炊するのもそれほど難しくありません。海外の食事もいいけれど、たまには日本食が食べたくなるという方にもフィリピンは向いているでしょう。

英語が通じる

フィリピンの公用語は「フィリピン語」と「英語」になります。フィリピン語はタガログ語と呼ばれるマニラ地域でよく使われている言語をベースに作られたものです。フィリピンへの移住を考えるならフィリピン語を話せなくてはいけないのか不安になる方がいるかもしれませんが、実際にはフィリピン語を話せなくても十分暮らしていけます。実は、フィリピンは世界でも3番目に英語話者が多い国だと言われています。現在人口は約1億人いますが、そのうちの9割程度は英語が話せるそうです。道路標識やテレビまで英語で表記されているので、英語さえできれば困ることはないでしょう。また、フィリピンで使われている英語はアメリカ英語でイギリスのように訛りもほとんどありません。

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気候が安定していて過ごしやすい

日本には春夏秋冬というように四季が存在しています。しかし、フィリピンには温度の変化はあるものの明確な四季はありません。そのため、1年を通して平均気温は27℃と非常に過ごしやすい気候となっています。ただし日本にはない特徴として、東南アジアならではの「乾季」と「雨季」が存在します。12~5月頃の乾季は夏らしい陽気になりますが湿度はそれほど高くないため、日本のように
蒸し暑く感じることはありません。一方、6~11月の雨季は降水量が多くなりますが日本の梅雨とは違って毎日ずっと雨が降っていることはほとんどないです。スコールと呼ばれる一時的に激しい雨は降りますが、その後一気に晴れ間が差してきます。比較的気候が安定して過ごしやすいフィリピンなら、日本よりも天気や気温に対するストレスを受けることも少なくなるでしょう。

永住権を取得しやすい

フィリピンの場合、ビザを持っていなくても30日間までは滞在することが可能です。しかし、住むことを考えるとやはり永住権を得られるビザを取得した方が良いでしょう。フィリピンで永住権を得られるビザは、SRRV(リタイヤメントビザ)・クオータービザ・APRV(APECO特別永住権プログラムビザ)・結婚用永住移住査証の4種類があります。4種類のビザから取得しやすいものを選び、手続きを進めていけば永住権も獲得できるでしょう。例えば、SRRVは取得可能なのが35歳以上で、供託預金として日本円で約110万円~540万円が必要になります。しかし、あとは住所さえ確保できれば出入国自由で現地でも働くことが可能です。

永住権を取得するメリット

永住権を取得するにはあらかじめ供託預金の準備や手続きが必要になるため手間に思うかもしれませんが、永住権を取得することでメリットが得られます。例えば、フィリピンの永住権を取得しておけば時期に応じて好きなように滞在することが可能です。春や秋などの比較的過ごしやすい時期は日本で過ごし、夏や冬などはフィリピンで滞在するというのも難しくありません。フィリピンの方が物価も低いため、基本的にはフィリピンで生活し、仕事が休暇に入ったら日本へ帰国して友達や親族に会うというのも良いでしょう。自分好みのライフスタイルにしていくために、選択肢が増やせるのは永住権を取得するメリットです。また、そもそも他の国に比べて取得するために必要な供託預金の金額が低かったり、その
供託預金を不動産購入などに転用できるビザがあったりするなどもメリットと言えるでしょう。

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フィリピンでの実際の生活はどんな感じ?

フィリピンへの移住を考えた時、実際の生活はどのようになるのか気になる方も多いでしょう。特にフィリピンは日本に比べて物価が低く、1ヶ月の生活費も抑えることが可能です。具体的にどれくらいの物価なのか、生活費はどれくらいかかるのかご紹介していきましょう。

気になるフィリピンの物価

まず、フィリピンの物価は日本に比べて1/3もしくは1/4程度も低くなっています。特に野菜や果物類、肉類などはかなり安く手に入れられるでしょう。また、その他の物価も日本に比べて低いものが多いです。例えば東京の場合、初乗り料金は約1kmで400円台になります。一方フィリピンでは40ペソで日本円に換算すると約90円です。移動する際にタクシーを使いたいという方も、40ペソなら気兼ねなく利用できるでしょう。また、水1.5リットルを買っても35ペソ(日本円:約80円)で購入できますし、携帯電話の使用料金も使い放題で月額約1,500ペソ(日本円:約3,000円)程度に抑えられます。住む場所に関しても、プールやジム、家具が付いた約30平米のコンドミニアムが月額25,000~30,000ペソ(日本円:約55,000円~65,000円)で借りられるため、ある程度予算を抑えつつも日本に比べて豪華な暮らしができるはずです。

ただし、全てで物価が低くなっているわけではありません。例えば日本食を提供してくれるレストランは日本で提供されている値段とほとんど変わらない価格で提供されている場合が多いです。また、インフラの中でも電気代に関しては日本とあまり変わりません。

1ヶ月にかかる生活費はどれくらい?

では、1ヶ月に大体どれくらいの生活費がかかってくるのでしょうか?生活水準などによっても変動してきますが、それほど贅沢をしなくても良いという人なら
7~8万円もあれば生活することは可能です。
日本であれば家賃だけで7~8万円かかってしまうので、かなり生活費は抑えられています。特にメイドを雇わなくても良い、日本人向けではなく現地の人向けの住宅で良いという方は、大きく生活費を抑えられるでしょう。

納める税金についても知っておこう!

移住するならフィリピンの税金についても理解しておく必要があります。フィリピンには大別すると3つの税金に分けられます。

・国税

国税には所得税と付加価値税(国内消費税・印紙税・パーセンテージ税)の2種類があります。所得税に関しては日本と同様に所得に対して支払う税金ですが、フィリピンの方が物価は低くその分所得も安くなるため日本よりも支払う額は少なめです。付加価値税は日本の消費税と同じようなもので、消費者が直接納める必要はありません。

・地方税

地方税は地域ごとに設けられている税金を指します。例えば不動産取引税や出版事業税、土砂税、遊興税などが含まれます。それぞれの地域によって納めなくてはいけない税金の種類・額が異なってくるので確認しておきましょう

・市、自治区税

市・自治区税には事業税や固定資産税が含まれます。固定資産税に関しては、評価額に対して1年に4回に振り分けて納税します。まとめて納税すると1割~3割程度の割引もできるので、資金に余裕があるならまとめて納めた方が良いでしう。

治安や衛生面は大丈夫?

日本は世界有数の治安が良い国として知られています。衛生的でもあり、道路が汚れていることもほとんどありません。そんな日本の生活に慣れている状態でフィリピンへ移住する場合、治安や衛生面に不安を覚える人も多いでしょう。フィリピンの治安はそれほど悪いものではありません。中には外国人が足を踏み入れない方が良いエリアもありますが、その場所に近付かなければ比較的安全な生活を送れます。ただし、日本のように席に荷物を置いて場所を確保したり、電車の中で眠ったりすると置き引きに遭う可能性が高くなります。外出時はなるべく荷物から目を離さないように気を付けましょう。衛生面に関しては、道端にゴミが置かれていたり、公共トイレが汚かったりするなど、日本に比べるとあまり良くないと感じてしまうかもしれません。しかし、都市部やショッピングモールなどの衛生面は改善されてきているので、気になる方は住む場所についても考えてみると良いでしょう。

フィリピン移住で人気のエリア

フィリピンに移住するためには、まず住む場所を決める必要があります。特定の目的を除き、人気エリアを移住先に選ぶ人が大半です。どんなエリアがフィリピン移住に選ばれているのか、人気エリアを5ヶ所ご紹介しましょう。

セブ島

セブ島は、フィリピン中部のビサヤ諸島にある島です。リゾート地として有名で、海外から観光客や留学生が訪れます。温暖な気候で美しいビーチが多く点在し、南国気分を味わえる島ですが、大きなショッピングモールや世界的な大企業の進出もあり、都市機能も備わっているので生活はしやすいです。都会的な暮らしよりも適度に便利で自然に囲まれた暮らしがしたい人にセブ島は適しています。

マニラ

マニラはフィリピンの首都で、国内最大の島であるルソン島に位置します。東南アジアの中でも急激な経済成長を見せる都市で、人口や進出する海外企業は上昇傾向にあります。マカティというエリアは高級エリアとして有名で、高層ビルや高級ホテル、大型ショッピングモール・デパートが多く点在します。日本人駐在員も多いので、日本人も安心して生活できる立地です。また、マカティの東に位置するボニファシオ・グローバルシティは近未来都市として開発されているエリアで、まだ新しい街であるため綺麗で治安も良いです。語学学校も充実しているので教育環境も整っており、さらに日本製品や日本食を提供するお店も豊富なので住みやすいエリアとなっています。

ダバオ

フィリピン南部のミンダナオ島にあるダバオは、マニラ・セブ島に続く第三の経済圏です。かつて日本人が入植した過去があるため、日系人が多く暮らしています。フィリピンの経済圏でありながら大自然に溢れており、1年中温暖な気候で台風や地震などの自然災害もほとんどありません。また、セブ島のように混雑もしておらず、静かな環境で治安も安定しています。第16代目のフィリピン大統領のドゥテルテ大統領の故郷であり、今後の開発や発展に期待されている点も移住のおすすめポイントです。

バギオ

フィリピン北部のルソン島にある都市です。標高1500mに位置あるためセブ島やマニラと比べると田舎的な雰囲気があります。しかし、元はアメリカがフィリピンを支配していた時代、アメリカ軍の避暑地として計画的整備された歴史があります。現在も真夏になるとセレブが訪れ、さらに大統領府の主要機関もバギオに集まり機能するので、夏の都市(サマーキャピタル)と呼ばれるほど重要な町です。また、物価はセブ島やマニラよりさらに安く、日本に比べると1/3程度となります。

クラーク

マニラやバギオと同じルソン島のほぼ中央に位置する街です。かつてはアメリカ空軍の基地があったため、アメリカらしい文化は今でも色濃く残っています。経済特区に指定されているエリアはセキュリティ体制がしっかりしており、治安も良いので安心して暮らせます。国際空港があり、アジア各地の直行便が出ているので日本からのアクセスも良好です。ピナツボ火山やズービック・サファリ(元米基地)など自然を活かした観光地が多いので、適度に自然を感じるエリアに住みたい人に向いています。

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フィリピンへ移住するのに掛かる費用や手続き

フィリピンに移住する際には、ある程度の費用が発生するので、あらかじめまとまったお金の準備が必要です。さらに、移住のために必要な手続きの確認も大切になります。では、フィリピン移住に掛かる費用と手続きについてご紹介しましょう。

フィリピン移住に掛かる費用の目安

フィリピン移住に最低でも必要となる経費は以下の通りです。

・ビザの費用

観光目的なら30日間はビザなしで訪れることが可能ですが、それ以降はツーリストビザが必要です。初回は3,130ペソ(約6,800円)で1ヶ月延長でき、1ヶ月か2ヶ月ごとに更新が必要となり、それ以降は約2,400~7500ペソ(約5,200~16,200円)掛かります。現地で働く場合は就労ビザが必要で初回の申請では11,000ペソ(約23,900円)が必要です。

・航空券代

フィリピンまでの片道は約4万~6万円が平均です。オフシーズンやLCCを活用すると移動費は安く抑えられます。さらに持ち込み荷物は重量で金額が変わるので、その点も工夫しましょう。

・住居の初期費用

住居契約では日本と同じく初期費用が発生します。フィリピンの場合は家賃1ヶ月+家賃2ヶ月分のデポジットが掛かり、合計で家賃3ヶ月分が初期費用の目安です。警備員が配置されるコンドミニアムの場合は、別途の管理費が発生するケースもあります。フィリピンのコンドミニアムは家電・家具付きが多いため、場合によっては引越し代や家具・家電の購入費を節約できる可能性があります。

・1ヶ月あたりの生活費

給料が入るまで手持ちのお金で生活しなければなりません。仕事がすでにあれば最低でも1ヶ月あたりの生活費を確保して移住しましょう。職探しから始める場合は半年から1年以上の貯蓄があると安心です。

移住に必要な手続きは?

フィリピンへ移住するにあたり、移住前後で様々な手続きが必要となります。

・海外転居届を提出する

現在暮らす自治体で海外転居届を提出し、住民税や年金、健康保険料などの税金の支払いをストップします。なお、国民年金保険など一部は任意で払い続けることは可能です。海外転居届は出国の2週間前から提出できます。提出時には届出・本人の確認書類・印鑑・マイナンバーカードか通知カード・国民年金手帳・健康保険証が必要です。

・在留届を提出する

3ヶ月以上滞在する場合は、日本大使館か領事館に在留届を提出します。この手続きはフィリピンに移住後に行いましょう。提出すると安否確認が行われ、緊急事態の際に大使館から日本の家族に連絡がいく仕組みとなっています。

・外国人雇用許可証を届け出る

現地で働くためには就労ビザと一緒に外国人雇用許可証(AEP)の届出が必要です。基本的に会社側が書類を揃えてくれます。届出が通ると雇用労働省で上司同伴の面談があり、その後2~3週間で許可書が発行されます。初回は9,000ペソ(約19,500円)の発行費用が必要です。

・就労ビザの取得

就労ビザは入国管理局で取得可能です。申請には2~3ヶ月かかるので、発行を切らさないためには短期滞在ビザの取得が必要となります。手続きが終わるとビザの取得と同時に、身分証明書の役割を持つ外国人登録証が発行されます。

フィリピンで利用できるおすすめのサービス

フィリピンは、日本とはまた違った文化や風土があります。日本の豊かな生活に慣れていると、現地民と同じ生活をするのは大変だと感じるでしょう。そのため日本ではあまり利用しないサービスも、フィリピンでは当たり前に利用されてい
ます。ここではフィリピン生活で、ぜひとも利用したいおすすめのサービスを2つご紹介します。

メイドサービス

1つ目は、メイドサービスです。日本でメイドサービスと言うと、一部のお金持ちだけが利用するイメージがあります。しかし物価の安いフィリピンでは、当たり前のように生活費の中にメイド代が組み込まれています。利用するのは、子どものいる家庭や単身者など様々です。共働きで忙しい夫婦であればフルタイムで、単身者や専業主婦であれば週一回など、雇用形態も自由に選べます。住み込み型と通い型、フルタイムとパートなど、自分の都合に合わせて条件を組み合わせると良いでしょう。フィリピンにはメイドの働き手が多くいて、ベビーシッターや掃除や買い物をする人、洗濯をする人、料理を手伝う人など区分があります。役割ごとにメイドを雇うケースもあり、1つの家庭で複数のメイドを抱える人がいることは、日本ではあまり考えられないでしょう。

フィリピンのメイドは、法律によって最低賃金や福利厚生が守られています。会社員と同じように社会保障や健康保険が保証されており、雇うには基本給プラス約1,500ペソの支払いが毎月必要です。メイドは人によって掃除や洗濯、子守など得意分野があるので、各分野で相性の良いメイドを見つけるかどうかが重要です。メイドの探し方には、知人からの紹介、SNSコミュニティ、メイドマッチングサイト、メイド仲介会社からの紹介の4つがあります。この中でも多いのが、知人からの紹介または友人の知り合いからの紹介です。フィリピンを離れる友人や仕事で帰国する知り合いなどから、メイドを引き継ぐ例もあります。あまり急ぎでないのであれば、友人や語学学校の先生などにメイドを探しているアピールをしておくと、信頼できる人を紹介してくれる可能性が高まります。

ドライバーサービス

二つ目は、ドライバーサービスです。フィリピンでは駐在員をはじめ、多くの日本人がドライバーを雇用して生活しています。個人で利用する場合もあれば、会社から手配される場合もあるので知っておきたいサービスです。中には「自分で運転しても良いのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、フィリピンと日本では運転マナーや運転事情が異なります。フィリピンの車は左ハンドルの右側通行であるため、慣れていないと感覚がつかめません。運転マナーも日本のように丁寧ではなく、スピード超過や危険運転なども珍しくないので、日本人が現地で運転するのは危険だと言われています。また、免許も書き換えや国際運転免許証の取得などが必要となるので、プロのドライバーに任せた方が手早く済むでしょう。万が一、事故などアクシデントが起こった際も、現地ドライバーなら代わりに交渉してくれるので安心です。

フィリピンへ移住するなら仕事も検討しよう

フィリピンへ移住するのであれば、仕事も始めなければいけません。しかし、フィリピンにはどのような仕事があるのか分からないという人も多いでしょう。最後にフィリピンで多く見られる求人や仕事をする際に求められる能力についてご紹介します。

日系企業が進出しており、求人数も多い

フィリピンには、多くの日系企業が進出しています。そのため、日本人向けの求人も多くなっているため、移住後の就職活動は比較的しやすいと言えるでしょう。具体的にどのような職種の求人をフィリピンで見つけられるのでしょうか?

製造業

フィリピンには、自動車関係の企業を含む多くの日系製造業が進出しています。
そのため、製造業関係の求人の数は比較的多めに出ています。製造業の業務内容は、工場内でのプラント設備施工管理や工程管理、安全管理、品質管理、原価管理などが主です。中には、将来的に工場長を目指すことを目標とした求人もありますし、そうでない場合でも将来的に工場長にならないかと声がかかって採用となるケースもあります。

営業職

フィリピンには多くの製造業が進出しているため、原材料を輸入したり、製造した製品を海外へと輸出したりするなどの作業も必要となります。そのような作業は、貿易会社や商社が担います。そのため、フィリピン国内には多くの貿易会社や商社もあるのです。もちろん、貿易会社や商社も求人を出しているため、営業職として働きたい人向けの求人も見つけられるでしょう。貿易会社や商社における営業職の主な業務は、部品や材料の供給・販売です。国際貨物の通関業務も手掛け、倉庫業や貨物の入出庫管理なども併せて行う場合があります。通関業務には専門的な知識も必要になるため、通関士などの資格を持っている人の方が働きやすいと感じる可能性が高いです。

カスタマーサポート

オンラインを活用したサービスはフィリピンでも普及し始めています。特に、オンライン英会話スクールはフィリピンでも非常に増えていて、カスタマーサポー
ト業務の求人を出している英会話スクールも比較的多く見られるようになってきました。英会話スクールに限らず、外国人向けのサービスを提供している会社でもカスタマーサポート業務の求人を出していることがあります。フィリピンには日本から移住してきた人もたくさん暮らしているため、日本人のカスタマーサポーターは重宝されるでしょう。カスタマーサポートの求人に応募して採用となった場合、基本的には日本人ユーザー向けの業務を行います。

コールセンターのオペレーター

コールセンターのオペレーター業務の求人もあります。フィリピンで主要となっているのは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という産業です。
これは、自社にノウハウを持ち合わせていない業務、総務や人事、経理などのノンコア業務などを外部の業者に委託することを意味します。BPOを導入することでグローバル化に向けた柔軟な対応ができる、社外ノウハウを活用できるといったメリットを享受できるからです。中には、フィリピンから日本への電話を受けている日系企業もあるため、コールセンターのオペレーター業務は需要がある仕事だと言えます。勤務経験を積めば、スタッフからマネージャーへとキャリアアップできるケースもあるでしょう。

WEBマーケティング

フィリピンでは、日本人向けに作られたWEBサイトの数が多くなっています。WEBサイトを構築するためには、編集や制作、取材、原稿執筆など様々な工程が必要になります。それらの工程を進めるWEBマーケティング関連の求人も多くあるのです。WEBマーケティングだけではなく、掲載を企業に依頼する広告営業という仕事もあります。移住前にWEB関係の仕事をしていた人であれば、このような求人を積極的に探してみてください。

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フィリピンで仕事をするのに求められる能力は?

フィリピンで仕事を探す時、求められる能力についても理解しておくことで有効的なアピールにつながります。

・英語力

フィリピンへ移住して仕事をするためには、英語力は必須です。求められるレベルは業務によって異なりますが、TOEICなどのスコアを必須条件としている求人はそこまで多くありません。基本的には、日常会話レベルの英語が話せれば大丈夫です。また職種によっては、まったく英語が話せなくても問題ない場合もあります。例えば、日本人が経営している会社や語学学校などで働くのであれば、日本語だけで対応できる場合もあります。

・適応力

フィリピンに暮らす人のおよそ8割はカトリック教徒で、仏教徒が多い日本とは全く違う生活を送っています。毎週日曜日に礼拝へ参加するといった習慣は、日本人の多くは馴染みがないでしょう。その他にも様々な違いがあるので、それに適応できるかどうかはとても重要です。

・コミュニケーション能力

コミュニケーション能力が必要なのは、フィリピンに限った話ではありません。
フィリピンは、様々な背景の人を受け入れてくれる風土があるため、日本よりもオープンだと感じることが多いかもしれません。フィリピンには様々な島があるだけではなく、植民地時代も経験している国です。そのため、これまでの歴史の中でも様々な人を受け入れてきました。そのような過去があることから、職場でも気兼ねなく会話をする習慣があります。上司と話す時でも、肩書に関係なくプライベートの話をすることも多いです。日本ではつい畏まってしまいがちですが、フィリピンの職場ではその必要がありません。むしろ畏まりすぎて話ができない方がもったいないです。

実際に働く上で知っておきたいこと

実際に働く際には、いくつか知っておきたいこともあります。移住後に働こうと考えている方はぜひ知っておきたい内容なので、今のうちに覚えておきましょう。

休暇は取りやすい?

フィリピンの職場は、日本と比較してみると休暇が取りやすくなっています。用事がある時は気兼ねなく休めますし、家族の誕生日だからという理由で休む人もいます。祝日も1年間の中で比較的多くあるため、ゆっくりと過ごせる時間も多いでしょう。フィリピンに暮らす人のおよそ8割がカトリック教徒なので、3月末にはホーリー休暇を含む長期休暇、クリスマスシーズンには1週間程度の休暇も用意されています。有給もあるので、休暇制度は日本と比べてみても非常に充実しています。

賃金の相場はいくら?

賃金は当たり前ではありますが、職種によって異なります。相場は、現地採用の日本人向けスタッフだと50,000ペソ(日本円に換算するとおよそ125,000円)、マネージャー職だと100,000ペソ(日本円に換算するとおよそ230,000円)となっています。駐在員の場合は、日本の給与水準と同じくらいの手当てが支給されるケースも多いです。毎月の手取りが20万円~40万円、さらに子どもの養育費、会社までの送迎、住宅補助が付いている場合もあります。駐在の期間は職種によって異なりますが、商社だとおよそ3年、製造業だとおよそ5年という期間が多くなっています。

フィリピン移住 | まとめ

フィリピンは、日本から意外と近く日本の食材や料理を扱っている店が多かったり、英語が通じたり、永住権を取得しやすかったりするなど、魅力がたっぷりと詰まっている国です。そのため、フィリピンへ移住したいと考える人も多く見られます。しかし、海外での生活はイメージが湧かない部分も多いため、願望はあってもなかなか実行できないという人も多いです。フィリピンでの生活がどのような感じか、この記事を読んで何となくイメージできたのではないでしょうか?
フィリピンへの移住には様々な手続きが必要となるものの、他の国に比べるとそれほど厳しくもありません。移住先の候補としてぜひフィリピンも検討してみてください。

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