成長性の高さ故に人気を集めている東南アジア不動産投資ですが、その中でもここ最近特に多くの投資家に選ばれているのがカンボジアです。ここでは、カンボジアで不動産投資をするにあたって気になるポイントとして挙がりがちな、キャピタルゲイン税について見ていきます。カンボジア不動産投資が注目を集める理由や、日本とは違う税制の説明を踏まえて分かりやすくキャピタルゲイン税についてご紹介していきますので、ぜひ投資初心者の方もご覧ください。
投資先として注目を集めるカンボジア
カンボジアは近年、経済成長率が高い国として世界各国から多くの資金が流動している国となっています。気になる経済成長率は7%前後を誇り、日本の経済成長率である0.8%と比べていかに素晴らしい成長をもたらしてきているかが分かることでしょう。特に著しい経済成長を見せているカンボジアの首都プノンペンでは、不動産投資市場がかなりの盛り上がりを見せており、増え続ける中国人観光客に対応した多くの物件を目にすることができます。今後も増え続ける観光客のために、宿泊施設への投資となるコンドミニアム投資を行う投資家は増えており、ますます盛り上がりを見せていくことが予想されています。
カンボジアの税制はどうなっている?
ここからはカンボジアでの運用において気になる税制について見ていきます。日本国内とは大きく違っているので、ここでよく理解していくようにしていきましょう。
不動産の取得時・保有時にかかる税金
カンボジアの投資でかかってくる税金となるのが不動産を取得した時と、保有し続けている時です。取得時には資産譲渡税、印紙税、売買手数料、サポート料、計4つの税金がかかってきます。資産譲渡税というのは不動産の譲渡において、政府の不動産評価額もしくは購入価格の高い方の4%分が課税される税金です。印紙税は50円程度であるものの、売買手数料は物価価格の3~5%、そしてサポート料として物件価格の3%前後がかかるのが一般的となっています。一方で保有時は、固定資産税や運営時不動産収入税の税金の支払いを求められます。固定資産税は不動産評価額の80%に、税率0.1%が課税されるものです。ただ評価額が日本円で235万円未満となれば非課税となります。運営時不動産収入税は賃貸収入の10%が課税される税制です。
現在、個人投資家にはキャピタルゲイン税は適用されない
日本銘柄や日本の物件投資では決められているキャピタルゲイン税ですが、2020年12月現在、カンボジアでは個人にはキャピタルゲイン税は適用されません。日本ならば本来は資産価値上昇の利益によって、購入価格と売却価格の差による純収益に課税がされるはずのものです。成長期待値が高く利益が多く得られるカンボジアで、日本以上に節税できると聞くと大変魅力的な国であるということが分かるでしょう。多くの利益が手に入る上にキャピタルゲイン税が適用されていないということが、カンボジアでの不動産投資が人気を集める理由の1つです。
キャピタルゲイン課税導入へ
これまでキャピタルゲイン税がかからない国として魅力を集めるカンボジアでしたが、残念ながら導入することが決定となってしまいました。最後にカンボジアでキャピタルゲイン課税を導入することとなったきっかけや、いつから始まるのかなどを詳しく説明していきます。
導入の背景とは?
カンボジアで導入が進められるきっかけとなったのが、中国からの投資による不動産価格の上昇です。この課税については、カンボジア内で様々な議論があり10年も前から計画されていたものではありました。しかし中国からの資産が大きく流れ込むようになったのはここ数年のことです。ようやくカンボジアもその時が来たかというように法改正や既定の整備を行い始めたのです。そんなカンボジアのキャピタルゲイン課税は20%の税率が予定されています。2020年7月から開始されるはずだったものの、新型コロナウイルスの影響で先延ばしになり、12月現在も未だに導入されていません。
導入は2022年1月に延期すると発表
導入日は未だ決定されていません。ただしカンボジア政府では、ある程度候補日を定めており、一番早いタイミングとして2021年1月から導入する方針を掲げていました。しかしながら依然として猛威を振るい続ける新型コロナウイルスの影響で、さらに期間を延長すると発表されています。その新たな導入予定日は2022年1月です。1年先送りになったことで、ここ1年間の安定した収益が得られるとして、カンボジアに投資する人たちに安堵が生まれています。
まとめ
カンボジアでの不動産投資は非常に多くのメリットを得ながらも、2020年12月現在はキャピタルゲイン税の心配をすることなく運用していくことが可能です。物件を取得した際や保有し続ける際に税金はかかるものの、日本での不動産投資以上に利益を期待出来ることは間違いないでしょう。ぜひ、これを機にカンボジアで不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか?
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