海外旅行で注意しなければならないのが“チップ”です。日本にはチップの文化がないのでつい忘れてしまいがちですが、世界にはチップの風習がある国や地域が多く存在します。知らずに渡さなかったり、金額が相場から外れていたりすると相手に対してとても失礼にあたるので、海外旅行の際は現地のチップ事情をきちんと調べておく必要があります。今回は、セブ島ではチップが必要なのか、そのシーンや相場、注意点をご紹介しましょう。
セブ島でチップは必要?
アメリカ文化の影響が強いセブ島ですが、日本と同様にチップの文化はありません。そのため、基本的にチップの用意は必要ないのですが、実際にはチップを求められるシーンも存在します。では、どのようなシーンでどれくらいのチップを払えばいいのでしょうか?
セブ島でチップが必要になるシーンと相場
セブ島でチップの支払いが必要となるシーンを6つ挙げてみました。どういった状況でいくらぐらい渡したらいいのか相場も見ていきましょう。
タクシー
セブ島でタクシーを利用しても基本的にチップを渡す必要はありません。しかし、多くの観光地を回ってくれたり、現地のことを教えてくれたり丁寧なサービスを受けた時はお釣りをそのままチップとして渡すこともあります。
ホテル
セブ島のホテルは基本的にサービス料込みの料金なのでチップを渡す必要はありません。しかし、最高級クラスのホテルに宿泊する際は、ベッドメイキングをしてくれる人に対して100ペソ(約240円)ほどのピローチップを置いておくと良いでしょう。また、ルームサービスを呼んだ時などはチップを渡すとスムーズです。
レストラン
セブ島のレストランは食事代にサービス料が含まれている場合が多いので、基本的にはチップの必要はありません。しかし、無理な要望に応えてもらったり、サプライズのお祝いなどに協力してもらったりした場合は感謝の気持ちを込めた金額のチップを用意しましょう。
カフェ
セブ島はカフェでもチップの必要がありません。しかし、レジのすぐそばに“TIP”と書かれた瓶などが置いてあることがあるので、チップを渡したい場合はここに入れておくと良いでしょう。中にはお釣りをそのまま入れていく人もいるようです。
マッサージ店
セブ島では格安でスパやマッサージを受けられるため、大変人気があります。1対1でサービスを受けるスパやマッサージ店ではチップを渡しましょう。相場としては20~50ペソ(約48~120円)程度で問題ありませんが、満足のいく施術を受けた場合には少し上乗せしてあげると喜ばれます。
ツアーガイド
セブ島ではツアーガイドにもチップを渡しましょう。ガイドに満足いかない場合はもちろん渡す必要はありませんが、写真をたくさん撮ってもらったり、融通をきかせてもらったり、業務以外のお願いを聞いてくれた場合には100~500ペソ(約240~1,080円)ほどを帰り際に渡してあげると喜ばれます。また、先にチップを渡してから追加のお願いを相談すると相手も快く引き受けてくれるので交渉の幅が広がりやすいです。
チップを渡す際の注意点
セブ島でもチップが必要になるシーンをご紹介しましたが、チップを渡す際はどんな点に注意したら良いのでしょうか?
チップ用のお金を用意する
チップは紙幣で渡すのが原則です。小銭を何枚も渡すのは失礼なので、あらかじめチップ用のお金を用意しておくとスムーズです。そもそもフィリピンではお釣りをあまり用意していないお店が多く、大きい額の紙幣は通常の支払いでも嫌がられる傾向にあります。細かいお金は支払い時にも重宝するので、まめに両替をしておくと困らずに済みます。
渡し過ぎに気を付ける
無理な要望をきいてもらったり、満足のいく丁寧なサービスを受けたりした時に感謝の気持ちを込めて少し多めに渡すのは問題ありませんが、特に理由もないのに高額のチップを渡すのは良くありません。無用なトラブルの原因にもなるのでやめましょう。
要求には答えない
海外では「日本人は押しに弱い」「日本人はお金を持っている」といった認識を持っている人もいます。そのため、必要以上にチップを求めてきたり、しつこく要求してきたりする場合もありますが、毅然とした態度で断りましょう。
チップ目的で近づいてくる人も
セブ島に限ったことではありませんが、観光客を見かけると親切を装ってチップを要求してくる人がいます。「荷物を持ってあげる」「いいお店を紹介してあげる」などと言って優しい言葉で近づいてきてチップを要求してくるのです。実際に困っている状況であれば頼っても構いませんが、必要ないのであればきちんと断りましょう。
セブ島チップ | まとめ
今回は、セブ島ではチップが必要なのか、そのシーンや相場、注意点をご紹介しました。チップは日本にはない文化なのでどのシーンでどのくらい渡すべきか、迷ってしまうこともあります。海外旅行をする時はあらかじめチップが必要なシーンと相場を把握しておくと気兼ねなく楽しめるでしょう。