フィリピン不動産のプレビルドを購入するデメリットはあるのか?

海外不動産への投資が注目される中、特にフィリピンへの不動産投資を手掛ける人が増えてきています。実際、フィリピンの不動産市況は非常に活発であり、新型コロナ禍であるにも関わらず急速に成長を見せているのです。しかし、いくら不動産市況が活発だからと言って、不動産購入に対して全くデメリットがないというわけではありません。そこで今回は、フィリピン不動産のプレビルドを購入した場合、どのようなデメリットがあるのかをご紹介していきます。フィリピンのプレビルド購入を検討されている方も、ぜひ参考にしてみてください。

フィリピンは不動産投資に有利な国

フィリピンは東南アジアの中でも特に「不動産投資に有利」と言われています。どのような点で有利と言われているのか、その理由を3つ解説していきましょう。

不動産価格が日本よりもかなり安い

まず、不動産投資に有利である理由として、不動産価格の安さが挙げられます。日本では都心の一等地で新築マンションを購入しようとすると、数千万円から1億円、さらに2億円以上する物件も少なくありません。しかし、フィリピンの首都・マニラの一等地にあるマンションの場合、1,000万円前後でも手に入ります。1,000万円あればキッチンやリビングが備わった宿泊施設・高級コンドミニアムまで購入できるのです。

為替リスクが低い

フィリピンの通貨・ペソは為替リスクが低いことでも知られています。為替リスクが低いのは、経済成長が継続されていることと、GDPの2割近くにも及ぶOFW(外国で働いているフィリピン人)からの送金・換金が多額であることが背景にあります。例えば世界各国の通貨が大きく下落してしまったリーマンショック時やその後の金融危機でも、わずか6.2%しか下落率は上がっておらず、さらにきちんと値上がりも見せ、堅調な推移を維持しています。

外国人でも融資が受けられる

通常、非居住者ではお金を借りることも難しいですが、フィリピンであれば提示された条件をクリアすることで、現地の大手銀行からもきちんと融資を受け取れます。条件は各銀行によって若干異なるものの、基本的な条件は下記の通りです。

  • 一世帯あたりの月収 約20万円以上
  • 年齢 21歳以上(返済完了時に65歳以下であること)
  • ビザを持っている など

購入するならプレビルドが一般的

フィリピンで不動産を購入する場合、プレビルドが一般的です。プレビルドは建設工事が始まる前に物件を購入できる方法を指します。主にフィリピンを含め東南アジアでは一般的な購入方法であり、購入時よりも物件価格が上昇することから投資物件として利用されることも多いです。

フィリピン不動産のプレビルドを購入する場合のデメリット

フィリピンで不動産を購入するならプレビルドが一般的であるものの、残念ながら購入する際のデメリットもあります。

完成しない可能性もある

プレビルドは竣工する前に料金を支払っておきます。分割払いにも対応してくれるものの、万が一デベロッパー会社が倒産してしまった場合、物件が完成せず多額の損失を出す恐れもあります。

支払い方法が煩雑

プレビルドは分割払いに対応しているものの、手続きが非常に煩雑です。例えば日本の金融機関を利用して、外為送金を何度も行う必要があります。しかも金融機関や支店によっては外為送金の経験がない銀行員もいて、手続きを断られてしまう場合もあるでしょう。送金に手間取ってしまうと支払い期日に間に合わないなどのトラブルを招いてしまう恐れがあります。

キャピタルゲインを狙えない可能性もある

購入時よりも物件価格が上がりやすいプレビルドは、キャピタルゲインを狙って利益を得られるものですが、想定していたよりも得られない場合もあります。例えば最初の段階で「価格はもっと上がる」と言われて購入したのに、そこから価格が思うように上がらず、賃貸にしても借り手がなかなか見つからないというケースです。この場合、売却時には購入価格より安く金額を提示されてしまい、結局損をしてしまうでしょう。こうしたリスクを避けるためにはフィリピンの不動産を購入する前に、どの業者に仲介してもらうべきかどうかを見極めていく必要があります。

まとめ

今回はフィリピン不動産のプレビルドにおけるデメリットについてご紹介してきました。プレビルドにはデベロッパー会社が倒産することで建物が完成しないリスクや支払いの煩雑さ、キャピタルゲインが狙えない可能性など、様々なデメリットがあります。しかし、フィリピン国内では今のところデベロッパーが倒産して竣工しなかったケースは発生していないため、リスクは限りなく少ないと言えるでしょう。また、キャピタルゲインが狙えない可能性も事前にしっかりと業者を見極めることでリスクを回避できます。信頼できる業者を見極めつつ、デメリットやリスクも把握した上で魅力的なプレビルドを探してみましょう。

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