シンガポールは移住先としても海外不動産投資先としても注目されています。住みやすい国ランキングで1位を獲得したシンガポールの不動産の引価格は上昇し続けていて、家賃相場も高い状態です。今回は、日本人がシンガポールに移住するメリットとデメリットや、シンガポールに移住するなら賃貸と購入のどちらが良いのかご紹介していきます。
シンガポールに移住するメリット
日本人はもちろん、諸外国の人たちもシンガポールを移住先に選んでいます。特に、世界3大投資家として知られるジョージ・ソロス氏の移住も大きな話題となりました。なぜシンガポールが移住先として人気なのか、メリットを見ていきましょう。
気候が安定している
シンガポールの年間平均気温は26~27℃、寒暖の差も激しくなく過ごしやすい気候です。自然災害リスクが低い点も魅力と言えるでしょう。
治安と衛生面が良い
国内紛争のリスクも低く、治安が良い国です。街の景観を保つ法律もあり、ごみのポイ捨てやガム、喫煙などにも厳しい罰則があって、衛生面の維持も徹底しています。
税金が安い
所得税・法人税などが比較的安く、相続税や贈与税もありません。富裕層にとっては大きなメリットとなるでしょう。
子育て環境や教育レベルが高い
日本と比較して子育て世代への理解があって、周囲の人たちも子育て中の人に優しい傾向があります。メイドを雇う文化が定着していて法整備もされているので、サポートを受けながら子育てができます。また、教育水準も高くOECD加盟国をメインとした世界各国の生徒を対象とした試験で、1位を獲得したのもシンガポールです。
高い医療サービスで安心
シンガポールは国の政策として質の高い医療サービスを徹底しています。
シンガポールに移住するデメリット
もちろん、シンガポールへの移住にはデメリットもあります。まず、アジア諸国への移住で豊かな生活を叶えたいと思っても、実はシンガポールの物価は日本並みに高いので注意が必要です。生活スタイルによっては日本での同等の生活よりお金がかかることもあります。また、文化施設などが少なくコンサートなど有名芸能人や芸術家を招聘するイベントの頻度が低く、物足りなさを感じる人もいるでしょう。そして、シンガポールは法制度が改正される頻度が高いのもデメリットとなり得ます。日本とは法改正のスピードが違うので、中期計画で移住プランを練っていると数年後には移住不可能になるケースもあるでしょう。
物件は賃貸と購入のどちらが良い?
シンガポールへの移住を検討する際、賃貸と購入のどちらが良いかは気になるところです。ここからは、外国人が移住を前提とした場合、さらに海外不動産投資を始める前にも知っておきたいシンガポールの不動産事情をご紹介します。
シンガポールの賃貸物件の特徴
シンガポールで外国人が所有できる賃貸物件はコンドミニアムとHDBに大きく分かれています。コンドミニアムは日本人の感覚で言えば高級マンションのような物件で、施設内にはプールやジムなどが併設され24時間セキュリティなどの設備が整っています。HDB(Housing Development Board)はシンガポール国民の住居を確保するために用意された公営住宅なので、原則として外国人は購入できないものの賃貸自体は可能です。
外国人が購入できる不動産の特徴
シンガポールは東京23区と同じ程度の面積しかないので土地が貴重です。土地の面積に限りがあるため、外国人が不動産を取得することに一定の制限があります。原則として外国人は土地付き住宅やHDBなどを所有できません。永住権を保持すれば中古のHDBは購入できるものの規制は多いです。コンドミニアムの購入は可能とは言え、まるごと一棟の購入は認められていません。シンガポールの不動産を外国人が購入する場合、通常の不動産取得者印紙税の3%に加えて15%の加算印紙税が課せられます。4年以内に住宅を転売すると最大16%の印紙税がかけられるため、購入し短期転売すると物件購入価格の34%の税金を支払うことになります。
最適な物件は移住期間による
シンガポールへの移住に向けて物件を検討する場合、移住期間により最適な物件は違います。短期間の移住の場合には賃貸を選択する方がお得です。永住であれば購入も視野に検討してみましょう。不動産投資に有利な国として注目されているシンガポールの物件は、将来的に売却や賃貸経営を考えているなら購入のメリットは高いです。多くの投資家がシンガポールの不動産に高い期待を寄せていて、家賃相場も高くインカムゲインという意味でも魅力があります。もちろん、人口増加と経済成長が続くシンガポールに不動産資産を持つことはキャピタルゲインも期待できるでしょう。
シンガポール移住 | まとめ
シンガポールに移住するメリットは高く、移住先としての人気はますます高まっています。しかし、国の政策として外国人が土地を所有することに対する様々な規制があり、シンガポールの不動産物件を購入し取得するのは簡単ではありません。短期間の移住を想定しているなら、賃貸を選ぶことをおすすめします。ただし、長期的な不動産投資を見越した場合には購入によるインカムゲイン、将来的なキャピタルゲインも期待できるでしょう。
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