ベトナムで不動産投資を始める前に知っておきたいポイント

海外不動産投資を検討している人の中には、ベトナムへ進出するための準備を進めている人もいます。ベトナムでの不動産投資はあまりピンとこないかもしれませんが、魅力がたっぷりと詰まっています。今回は、ベトナムで不動産投資をするメリット・デメリット、外国人がベトナムで不動産投資をする際の注意点、おすすめのエリアについてみていきましょう。

ベトナムで不動産投資をするメリット・デメリット

ベトナムで不動産投資をするのであれば、メリットとデメリットを把握しておく必要があります。では、どのようなメリットとデメリットがあるのかみていきましょう。

メリット

・不動産価格が安い

ベトナムは、日本と比べてみると不動産価格が安くなっています。ホーチミンの不動産価格指数は国際不動産価格賃料指数によると、東京のおよそ10%です。クアラルンプールは東京のおよそ20%、バンコクは東京のおよそ30%となっているのです。クアラルンプールやバンコクには多くの日本人投資家が参入していますが、それよりも不動産価格が低いベトナムはまだまだ注目度が低いです。そのため、今がチャンスだと考えられます。

・運用コストが低い

ベトナムは日本よりも物価が低いため、不動産投資における運用コストも低くなります。不動産にかかる固定資産税がまだ課税されていないという点も、ベトナムのメリットだと言えます。火災保険に関しても、物件によって加入義務の有無が異なるので、場合によっては加入しなくても問題ありません。しかし、入居者のことや災害リスクを考えた場合、加入した方が安心です。

デメリット

・外国人に対する規制が厳しい

ベトナムは、外国人投資家に対する規制が厳しいと言われています。社会主義国家なので日本よりも公権力が強いことが理由だと考えられるでしょう。様々な規制があるので、ベトナムで不動産投資をするならあらかじめリサーチしておくことをおすすめします。

・通貨の持ち出しに関する制限がある

ベトナムでは、通貨の持ち出しを制限しています。賃貸物件の運用や物件の転売によって利益を得た場合、得た利益を全て日本に送金できないのです。そのため、ベトナム国内で再投資するための資金に充てたり、移住後の生活費に充てたりするといった対策が必要になります。

外国人がベトナムで不動産投資をする際の注意点

外国人がベトナムで不動産投資を始めようと考えた時に、メリットとデメリットだけではなく注意点についても把握しておく必要があります。注意すべき点はいくつもありますが、その中でも重要な2つをピックアップしてみていきましょう。

中古物件は基本的に購入不可

ベトナムでは、外国人が中古物件を購入することを法律で禁止しています。そのため、基本的に中古物件を購入することは不可能だと言えます。しかし、外国人がすでに所有している物件であれば、中古物件として購入可能です。そうする場合は、不動産取得申請を行って承認を受けていることが条件になります。

所有期間が50年と定められている

ベトナムでは、外国人が不動産を所有できる期間が50年と定められています。しかし、1回だけであれば更新可能となっていて、50年の延長が認められるという決まりになっています。つまり、最大100年間外国人はベトナムで不動産を所有できるのです。

おすすめのエリアは?

ベトナムで不動産投資を成功させるためには、どのエリアで投資をするかも重要なポイントになります。では最後に、ベトナムで不動産投資におすすめのエリアをみていきましょう。

ホーチミン

ホーチミンは、ベトナム経済の中心地と呼べる場所です。気候は熱帯モンスーンに属していることから、1年を通して温暖な気候となっています。外資系の企業が入っているビルやおしゃれなカフェ、レストランなどが並んでいるエリアもあります。また、かつてフランスの植民地だったこともあり、どこかフランスを思わせるような雰囲気も残されているのです。生活もしやすい環境になっているので、不動産投資にもおすすめのエリアだと言えるでしょう。

ハノイ

ハノイはベトナムの首都なので、政治の中心地となっています。また、芸術の街としても知られています。ハノイの大きな特徴は四季があるという点で、5月~9月までは雨季なので湿度が高い日が続きますが、その他の季節は過ごしやすいのでおすすめです。ハノイの中でも不動産投資先として人気なのは、日系企業が多いバーディン区、日本人学校へのアクセスがしやすいコウザイ区、コンドミニアムの建設が進んでいるナムチュリム区、ハイバーチューン区などです。

まとめ

ベトナムは、海外不動産投資先として注目度が高まっている国の1つです。しかし、クアラルンプールやバンコクほどその魅力に気が付いている日本人が多くないため、穴場の不動産投資先ともいえるでしょう。そんなベトナムで不動産投資を成功させたいのであれば、どのようなメリットとデメリットがあるのか、どのような注意点があるのかといったことを把握しておく必要があります。また、どのエリアが不動産投資に向いているかも調べておくと、将来的にも大きな利益につなげやすくなるでしょう。その際に、今回の記事で紹介したポイントがきっと役に立つはずです。

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