東南アジアで不動産投資を始めようと考えた際に、どれくらいの賃料が取れるのか気になる方も多いでしょう。賃料はエリアの相場に合わせて適切に設定しておかないと、空室リスクを招く恐れがあるため注意が必要です。そこで今回は、東南アジア6ヵ国（フィリピン・シンガポール・タイ・マレーシア・カンボジア・ベトナム）主要都市のコンドミニアム賃料の相場をご紹介していきます。さらに賃料設定のポイントも解説していくので、東南アジアへの海外不動産投資に興味がある方は、ぜひご参考ください。
東南アジア6ヵ国の主要都市コンドミニアム賃料
まずはコンドミニアム賃料の相場をご紹介します。エリアごとに相場が異なるため、あくまでも目安として捉えておきましょう。
マニラ（フィリピン）
マニラは日本人も多く在住する地域で、様々なコンドミニアムが建設されています。他の地域に比べてセキュリティが頑丈な住宅も多く、ワンルームタイプだと20,000ペソ（約45,000円）、ファミリータイプだと40,000～250,000ペソ（約9万～56万円）が相場です。
オーチャード（シンガポール）
シンガポールは都市国家であり、首都もシンガポールになります。そのため、主要都市ではなく日本人に人気の高いオーチャード周辺エリアの相場をご紹介します。オーチャード周辺は日本人にも馴染み深いスーパーやデパートなどが並び、利便性の高い地域となっています。国内でも家賃相場が比較的高いエリアで、ワンルームタイプだと3,000～4,000シンガポールドル（約24万～32万円）、寝室2部屋が付いた2ベッドルームだと5,000～6,000シンガポールドル（約40万～50万円）が相場です。
バンコク（タイ）
バンコクのコンドミニアムは家具付きやプール・ジムなどの設備付きなど、高級物件でありながら日本よりも賃料相場が安いことで知られています。日本人に人気が高いスクンビット通り周辺の賃料相場は、10,000バーツ程度（約35,000円）です。セキュリティをもう少し上げるとなると賃料も15,000バーツ程度（約52,000円）必要となりますが、それでも日本に比べればお得な賃料と言えます。
クアラルンプール（マレーシア）
クアラルンプールはエリアによって相場が異なります。ブギビンタンやKLCCは賃料が高めで、モントキアラは多くの日本人が住む地域であり賃料相場はそれほど高くありません。大体1,800～2,200リンギット（約5万～6万円）が平均賃料であり、少し高級な物件になると2,200～3,700リンギット（約6～10万円）を想定しておくと良いでしょう。
プノンペン（カンボジア）
カンボジアは貧困世帯に向けたアパートだと月40ドル（約4,300円）で借りられるところもありますが、基本的には月300～900ドル（約32,000円～97,000円）が賃料の相場となっています。特に日本人が多い地域ではコンドミニアムの賃料は400～500ドル（約43,000～54,000円）程度であることが多いです。
ハノイ（ベトナム）
ハノイもエリアごとに賃料相場が異なります。日本人駐在員に人気があり、単身者向けのバーディン地区では2,650ドル（約29万円）、都市開発が進んでおり、家族連れに人気のコウザイ地区では1,840ドル（約20万円）が賃料相場となっています。
賃料設定を間違えると空室リスクを招く！
コンドミニアムを運用する場合、高級な設備・サービスを導入することで高利回りを狙おうと考える方も多いでしょう。しかし、賃料をあまりにも高額にしてしまうと入居者がいつまで経っても入らない状態が続いてしまい、賃料が入ってこない可能性が出てきます。しかも高級物件となると管理費や固定資産税も高くつきやすいです。そのため、高級物件で空室が続いてしまうと赤字額も膨らみやすくなってしまいます。こうした空室リスクを防ぐためにも、適切な賃料設定を行うようにしましょう。
賃料設定を間違えないためには？
賃料設定を間違えないためには、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか？
エリアの相場は必ず確認しておく
まず大切なのは、エリアの相場を確認しておくことです。今回は主要都市を中心に賃料相場をご紹介してきましたが、主要都市の中にも多数の地区に分かれており、それぞれの地区で賃料相場が異なる場合もあります。そのため、エリアを細かく分けた上で相場を確認しておいた方が良いでしょう。
不動産価値が高く、値段を下げなくても売れる物件を見つける
不動産投資で収益を出すためには、不動産価値が高く、賃料を下げなくても売れる物件を見つける必要があります。しかし、良い物件と言っても自分一人で探すのは非常に困難です。良い物件を見つけるためにはエージェントやデベロッパーの協力は必要不可欠となるため、信頼できるエージェント・デベロッパーを見つけておくと失敗するリスクも下がります。
まとめ
今回は東南アジア6ヵ国の主要都市コンドミニアム賃料の相場をご紹介してきました。地域によって日本とそれほど変わらない賃料のところもあれば、かなり安い賃料設定のところもあります。不動産投資を行う上で同エリアの賃料相場を知っておくことは重要なので、ぜひ知っておいてください。さらに、相場を知るだけでなく信頼できるエージェントやデベロッパーを見つけることも不動産投資を成功させる上で大切です。実績やサポート内容も加味しながらエージェント・デベロッパー探しをしていきましょう。
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