東南アジア6ヵ国で人口が多いのは?経済と人口の密接な関係について

海外不動産投資に注目する人が増えている中、特に東南アジアの6ヵ国(フィリピン・シンガポール・タイ・マレーシア・カンボジア・ベトナム)への投資を検討する人が増加中です。海外不動産投資を行う上で重要となってくるのはその国の経済情勢や成長予測ですが、実は経済と人口には密接な関係があると言われています。そこで今回は、東南アジア6ヵ国の人口から経済との関係性について詳しくご紹介していきます。東南アジアへの不動産投資を検討されている方は、ぜひご一読ください。

東南アジア6ヵ国の人口を比較

まずは東南アジアの主要6ヵ国の人口を比較していきましょう。2019年時点の人口は以下の通りです。

  • フィリピン…10,8120,000人
  • シンガポール…5700,000人
  • タイ…6,9630,000人
  • マレーシア…3,1950,000人
  • カンボジア…1,6490,000人
  • ベトナム…9,6460,000人

6ヵ国の中で最も人口が多いのはフィリピンで、日本の人口に近付いている状況です。

人口予測で伸びているのは?

2020年時点の人口予測で伸びているのは、フィリピンやベトナム、タイです。マレーシアやカンボジア、シンガポールも全く伸びていないわけではありません。人口予測が伸びればその分市場規模も拡大しているため、特にフィリピンやベトナム、タイに注目しておくと良いでしょう。

東南アジア全体で見る人口予測

東南アジア全体で人口を見てみると、2000年の時点で約5億2,000万人だったのに対し、その5年後には6億3,000万人にまで達していることが分かっています。5年間で1億人も人口が増加しているため、東南アジアの市場規模は年々拡大を続けていることが言えるでしょう。なお、今後もさらに人口は増加していくと予測されており、2070年前後には約8億人近くにもなると考えられています。また、東南アジアの人口で特徴的なのは若年人口が多いという点です。日本の人口ピラミッドは高齢化と人口減少が急速に進んだことで、高齢人口が多く若年人口が少ない「つぼ型」になっています。一方、東南アジアでは高齢者の数は少なく、若年人口が多い「ピラミッド型」の人口ピラミッドが多く見られます。ただしタイやシンガポールなどの他の東南アジア各国より発展する時期が早かったタイやシンガポールでは、人口増加が緩やかになっていく「つりがね型」へシフトしつつあります。

経済と人口の密接な関係

東南アジア6ヵ国の人口や予測についてご紹介してきましたが、なぜ経済と人口は密接な関係にあると言えるのでしょうか?ここからは経済と人口の関係性について解説していきます。

労働力人口が経済活動に大きな影響を与える

経済と人口の関係性には「労働力人口」が大きく影響しています。労働力人口とは、満15歳以上で就業者と完全失業者を合わせた人口を指します。労働力人口には学生や高齢者、専業主婦、休職者などもすべて含まれているものの、国の経済力を示している指標の1つです。国の経済活動はその担い手となる労働力人口によって大きな影響を受けます。例えば日本では現在出生率の低下と超高齢化を受けて労働力人口が減少しており、総人口に占める割合は2014年の約52%から2060年には約44%まで低下すると予測されています。そうなると労働者よりも支えられる人が増えてしまい、生産性や経済活動が衰えてしまうのです。一方、東南アジアのように若年人口が多く高齢化もそれほど進んでいない国では、支えられる人よりも支える労働者が多いため、生産性も増加し経済活動も活発になりやすいです。こうした理由から、人口と経済の関係性は密接であると言えます。

東南アジア全体は2030年まで堅調に成長していくと予想

人口増加率が落ち着いてきている地域もあるものの、東南アジア各国の労働力人口や生産性は2030年まで堅調に成長していくと予想されています。しかもインフラや人的資本などが現状よりもさらに向上していけば、生産性も上昇し2030年には一人当たりの所得が10,000ドル弱まで増加するのではないかと考えられているのです。また、2020年代の半ばにはASEAN5(フィリピン・タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア)の名目GDPが日本を追い越す可能性もあるとしています。もちろん、ASEAN経済にもいくつか課題は見られますが、将来的に見ても経済の拡大は続いていくと予測でき、海外不動産投資にも注目したい国々であることが分かります。

急速な高齢化には注意が必要

東南アジアの人口で注意しておきたい点は、高齢化です。現在はまだ労働力人口が多いものの、若年人口が増えた分、将来的に高齢化が進展する可能性が非常に高くなります。例えば先ほども少しご紹介した通りシンガポールやタイでは高齢化が進み始めており、ベトナムなどでも今後緩やかに高齢化が進んでいく見込みです。高齢化によって供給能力が低下してしまえば、先進国の仲間入りを果たす前に経済成長が頭打ちとなってしまう可能性も考えられます。不動産投資では長期的な視点も必要となるため、高齢化などの課題にも目を向けておくようにしましょう。

まとめ

今回は東南アジア6ヵ国の人口についてご紹介してきました。現在も人口は増加を続けており、特に労働力人口が増加しているため経済成長につながると予測されています。長期的に見ると将来的には高齢化が進み、日本と同じような人口ピラミッドを形成する可能性が非常に高いです。それでもかなり長期的な視点と言えるため、経済成長も加味した上で東南アジアでの海外不動産投資を検討してみてください。

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