マレーシアで不動産投資をしようと考えた時に、始めるなら成功したいと多くの人が思うものです。しかし、日本国内の不動産投資でもうまくいかない人がいるのに、マレーシアでうまくいくのかと不安になってしまう人もいるでしょう。今回は、マレーシアでの不動産投資を成功させたいと考えている人向けに、規制や失敗事例、注目されているエリアについてご紹介します。
規制に要注意!
マレーシアは外国人に対する規制が比較的緩い国です。しかし、複雑な規制もあるのであらかじめ知っておく必要があります。ここでは特に重要な規制を2つご紹介します。
長期滞在ビザMM2Hを持っているか
長期滞在ビザMM2Hを持っているかどうかは、不動産物件の最低購入価格を決める重要な条件になります。不動産物件の最低購入価格は、州や所有権によって最低購入価格が異なることも把握しておく必要があります。例えば、ジョホールやクアラルンプール、ケダ、パハン、ペナン本土などは土地付き戸建てと分譲共にRM100万、ケランタンやサバは土地付き戸建てと分譲共にRM50万などといった条件が定められているのです。
外国人取得合意を取らなければいけない
外国人がマレーシアで不動産物件を購入する場合は、外国人取得合意を取得しなければいけません。購入予定の不動産がある州政府の許可を得なければいけないというものです。現地で働いている弁護士を通じて政府に申請するのですが、取得するまでにおよそ2ヶ月~3ヶ月ほどかかります。手数料はおよそ3万円です。ただし、長期滞在ビザMM2Hを持っている場合は申請が免除となります。
失敗事例を知っておこう
マレーシアで不動産投資をしようと考えているのであれば、これまでの失敗事例についても知っておく必要があります。では、具体的にどのような失敗事例があるのかみていきましょう。
賃貸付けがなかなかできない
1つ目の失敗事例は、クアラルンプールで新築のコンドミニアムを購入したけれど賃貸付けがなかなかできなかったというケースです。クアラルンプールの中でも都心部であれば、非常に立地条件が良い不動産投資物件だと言えます。しかし、クアラルンプールなどの都心部には人気が高い賃貸物件の供給が過剰になっている傾向があり、入居者がなかなか見つからないことも少なくありません。管理会社やオーナーが集客をしようとしなければ、状況の改善も見込めないでしょう。そのような状況で転売をしようとしても、買い手はまずつかないと思っておくべきです。
売却の金額が低くなる
2つ目の失敗事例は、中古のコンドミニアムを不動産投資用の物件として購入したけれど、売却額が安くなってしまったというケースです。中古のコンドミニアムを購入した場合、売却する際の思っていたよりもキャピタルゲインが得られないという事例は珍しくありません。中古物件は修理費用もかさんでしまうため、利益を圧迫してしまうことも考えられます。不動産物件として購入した後に売却も検討しているのであれば、エリアごとにどのくらいの金額で取引がなされているのか事前に確認しておくと良いでしょう。
不動産投資で注目されているのはクアラルンプール周辺
マレーシアで不動産投資をするのであれば、注目されているエリアへの進出がおすすめです。その中でもクアラルンプール周辺は大きな注目を集めています。競合も多いですが、大きな利益につながる可能性も高いです。
KLCC公園の周辺
KLCC公園の周辺は、商業施設やオフィス、高級コンドミニアム、5つ星ホテルなどが立ち並んでいるエリアで、マレーシア経済の中心となっています。特にブキッ・ビンタンエリアには多くの商業施設があり、クアラルンプールの銀座と呼ばれています。不動産価格も最も高いエリアです。居住にも適しているため、入居者の確保もしやすいと考えられます。
モントキアラ
モントキアラは、KLCC公園からおよそ7kmの場所にある高級住宅街です。豊かな緑はもちろんですが、邸宅街も非常に美しいエリアとして知られています。プラザ・モントキアラとワン・モントキアラという2大ショッピングモールもあるため、周辺環境も充実していると言えます。マレーシアでは、ブランド居住区の1つになっているため、不動産投資にもおすすめのエリアだと言えるでしょう。
ペタリンジャヤ
ペタリンジャヤは、クアラルンプールの西部にある衛星都市です。日系企業も多く進出していて、日本人学校や日系テナントも見られます。アジア有数のショッピングモールであるワン・ウタマやイケア、キッザニアなどがあることでも有名です。また、ゴルフ場もあるため生活環境に恵まれたエリアの1つだと言えるでしょう。そのため、不動産投資を始めるエリアとしてもおすすめなのです。
マレーシア不動産投資 | まとめ
マレーシアで不動産投資を成功させるためには、日本とは異なる規制があることに気を付けなければいけません。いくら規制が緩いとはいえ、まったく規制がないわけではないので、あらかじめ調べておくようにしましょう。また、失敗事例や不動産投資におすすめのエリアを把握しておくことによって、より効率的な透視を実現できるようになります。マレーシアで不動産投資をスタートしたいのであれば、今回の記事で紹介した基本的なポイントは押さえておくようにしましょう。