「日本人が住みたい国」として人気の高いマレーシアですが、その理由はよく知らないという人もいるでしょう。そこで今回はマレーシアへの移住について、メリットとデメリット、移住先におすすめのエリアをご紹介するとともに移住に失敗するケースをみていきます。マレーシアへ移住を検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
マレーシアへ移住するメリット・デメリット
移住先として日本人に人気の高いマレーシアですが、まずはどのようなメリットとデメリットがあるのか知っておきましょう。
メリット
マレーシアの魅力は何といっても物価の安さです。特に不動産は日本の1/3ともいわれ、120平方メートルの3LDKが10万円程度で借りられます。マレーシアは産油国なのでガソリンも安く、生鮮品やローカルフードなども安く手に入ります。また、英語が通じる点も大きなメリットといえます。ビジネスシーンでは英語がメインであることが多く、日常生活でも英語であれば通じるので現地語がわからなくても不自由しません。生活するとなるとインフラも大切です。マレーシアの首都クアラルンプールのインフラ設備は先進国と遜色なく、駅の数が増えたことで移動手段として電車を使うことも日常となっています。
デメリット
マレーシアは常夏の国なので日本と違い四季がありません。遊べる場所やイベントなども日本に比べると非常に少ないので生活するとなると退屈に感じる人もいるでしょう。また、マレーシアの医療レベルは先進国にも劣りませんが、事前に保険に加入していないと大きな病気やケガをした時の治療費は高額になります。保険加入手続きには細かいやり取りが必要なのである程度英語でコミュニケーションが取れないと難しいでしょう。また、物価の安いマレーシアですが、輸入品やお酒類はそうでもありません。そのため、日本食レストランや日系のショップなどは日本よりも割高になります。また、宗教上の理由からお酒類には高い税金がかけられており、飲酒を好む人にはデメリットといえるでしょう。
移住先としておすすめのエリアは?
マレーシアはエリアごとに特色があり、住みやすさが変わってきます。ここでは世代別のおすすめエリアをみていきましょう。
20代ならこのエリア!
マレーシア移住の魅力の一つに自然あふれる環境で現地の人の生活を体験できる、というものがあります。家庭を持っている人はなかなか難しいですが、独身の20代であれば実行のチャンスは高いでしょう。ボルネオ半島側のコタキナバルやクチンはマレーシアの自然を身近に感じつつも、不便過ぎない程よい生活が叶う街なのでおすすめです。また、新天地で仕事をしながら生活したいと考える場合は首都のクアラルンプールがいいでしょう。労働環境や給料も高水準な割に、特別なスキルがなくても就ける仕事が多いので人気があります。
30代~40代はこのエリア!
30~40代となると家族と一緒に移住するケースが増えてくるでしょう。お子さんが通学する年齢の場合は教育環境を重視したエリア選定が必要となります。首都のクアラルンプール・コタキナバル・ジョホールバル・ペナンなら日本人学校があるので安心です。スクールバスの経路が決まっているので住宅を選ぶ際の参考にするといいでしょう。
50代以降ならこのエリア!
余生をのんびり過ごしたい50代以降の人へおすすめのエリアはやはり首都のクアラルンプールです。どこへ行くにもアクセスが良く、何でも揃うので便利ですし、日本人も多く暮らしています。50歳以上であれば長期滞在ビザMM2Hも取得しやすいので、まずはビザの取得を検討してみるのもいいかもしれません。
移住で失敗する理由もある…
マレーシアは温暖な気候で物価が安いので移住先として人気が高いですが、中には移住に失敗したと感じる人もいます。それは文化や価値観の違いです。日本は“人に迷惑をかけてはいけない”“まずは謝る”といった文化ですが、マレーシアは違います。
“生きている限り他人に迷惑をかけるのは仕方のないこと”“迷惑は受け入れるもの”といった文化なので現地の人とトラブルが起きた時に日本人が損をすることが多い傾向があります。また、発展著しい新興国とはいえ日本のように気軽に遊べる場所やイベントはあまり多くありません。移住を失敗に感じる人の多くは「やることながく、社会から孤立してしまった」といった感想を漏らしています。移住生活を楽しく続けている人の特徴として新しくスポーツを始めてみたり、夢中になれる趣味を見つけたり、周囲とつながりを持てるボランティアに力を入れているなどの点が挙げられます。生活場所や環境に左右されない“やること”を見つけておくと移住を成功させられるのかもしれません。
マレーシア移住 | まとめ
今回はマレーシアに移住するときに知っておきたいポイントをご紹介しました。旅行と違い、その地で生活するとなると今まで気付かなかった側面が見えてくることもあります。せっかくの決断を失敗させないためにも、あらゆる状況を予測しておく必要があるでしょう。
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