物価が安く、少ない資金でも始めやすい不動産投資先として人気があるのがフィリピンです。安定した経済成長による人口増加が不動産需要を高めているため、手堅く利益を得られるといわれています。しかし、どのような投資でもリスクが伴うものです。今回は、フィリピン不動産への投資にはどのようなリスクがあるのか解説していきます。フィリピン不動産への投資を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
フィリピン不動産への投資は高い利回りが魅力
フィリピンの不動産へ投資する一番のメリットは、その高い利回りです。安定した経済成長と人口増加が続くフィリピンですが物価が安く、少ない資金で不動産投資が可能です。フィリピンに限らず、経済成長が続く新興国では毎年不動産価格が上昇するため、家賃収入によるインカムゲインでも物件売却によるキャピタルゲインでも、かなりの高利回りが期待できます。さらに、フィリピンでは英語が通じるため、他の国に比べ契約がスムーズなことから人気が高いです。
フィリピンで不動産への投資ポイントとは？
不動産投資先として魅力の高いフィリピンですが、不動産であれば何でもいいというわけではありません。フィリピンで不動産投資を行う際のポイントをみていきましょう。
エリア選別が重要
日本では主要な沿線や駅から近い物件の人気がありますが、フィリピンでは公共交通機関がそれほど発達していないので、エリアの選別が重要になります。オフィス街に近い、学校や病院などの施設が近い、ショッピングモールが近い、といったロケーションから選ぶとスムーズです。また、フィリピンには雨季と乾季があり、場所によっては雨季に洪水が起こるエリアも存在します。物件探しの際はエリアの特徴についてしっかりと情報収集することが大切です。
貸す・売るどちらにするかで物件選びが変わる
不動産投資には、家賃収入を得るインカムゲインと、売却してキャピタルゲインを得る2通りがあります。どちらにするかで物件の選び方が変わってくるので、初めに方向性を決めておく必要があります。インカムゲインを得るならば、生活環境が整ったエリアで探すと、将来売却する時も困りません。キャピタルゲインを得る場合は、外国人や富裕層が多く暮らす中心地がおすすめです。
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フィリピン不動産投資のリスクとは？
フィリピンで不動産投資を行う際のリスクにはどんなものがあるのでしょうか？
プレビルドはリスクが高い
フィリピンでの不動産投資では、これから建築を始める物件を購入するプレビルドが一般的です。完成までに4～5年ほどかかるうえ、大半が予定期日までに完成しません。工期が延びるごとに資金回収までの時間が遅れてしまいます。また、完成しても周辺地域の開発が思うように進んでおらず、想定よりも価格が上がらない可能性もあります。さらには途中で工事が中断してしまい、完成しないことも珍しくありません。
管理会社の選定が難しい
プレビルドで想定通りの利益が得られるかどうかは、仲介業者やデベロッパーの選定にかかっています。きちんとした実績があり、信頼のおける相手だと確信が持てなければ、どんなに魅力的な物件を紹介されても断るのが無難です。また、物件完成後はメンテナンスなどの管理も必要です。フィリピンにも管理会社はありますが、日本のようにきめ細かなサービスは期待できません。中には管理とは名ばかりで何もしない会社もあります。信頼できる管理会社を探すことが重要になります。
為替リスクがある
フィリピンに限らず、海外投資につきものなのが為替リスクです。投資物件の価格が上昇しても、円安時に売却してしまうと想定した利益に届かない可能性があります。為替相場はこまめにチェックしなければなりません。安定した経済成長を続けるフィリピンは長期的な人口増加が見込まれていることから、不動産市場は上昇していくと予測されています。そのため、キャピタルゲインよりもインカムゲインに注目している投資家も多いようです。
すぐに売却できるとは限らない
日本では不動産会社や管理会社が物件の購入から管理、入居者の募集や買い手探しなどを一手に引き受けてくれる場合がほとんどですが、フィリピンではそのような仕組みはありません。効率よく借り手や買い手探しをしてくれるような、信頼できる管理会社やエージェントと契約しなければならず、その見極めも重要です。物件を購入しても運用できなければ利益は生まれず、費用だけがかさんでしまいます。
フィリピン不動産投資 | まとめ
今回はフィリピンで不動産投資を行う際のリスクについてご紹介しました。経済成長を続けるフィリピンは投資先として人気がありますが、投資にはリスクが伴います。不動産の選定にはフィリピンならではの事情なども考慮しなくてはならないので、しっかりとした情報収集がポイントになります。成功すれば高い利回りで運用できるフィリピンの不動産投資ですが、一方でリスクがあることも知っておく必要があるでしょう。
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